海洋深層水とは:海洋深層水

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海洋深層水とは

海洋深層水とは深海、すなわち陸棚外縁部より深い所にある海水の総称です。海に囲まれた日本列島の沿岸海域には、陸棚と呼ばれるゆるい傾斜の海底が広がっていて、その外縁部は水深200~300mになります。海底は外縁部から急激に落ち込みます。
水深が200mより深くなると、太陽光線のほとんどが海水に吸収されます。さらに深くなると、闇の世界が広がっていきます。水深200mより深いところを、無光層と呼びます。そして、さらに深いところにある海水が「海洋深層水」なのです。一方水深200mより上の海水を表層水といいます。

 海水は冷やされると比重が重くなり下に潜り込みます。北極や南極の近くで冷やされた海水は、比重に応じて一定の深さに潜り込み、層状になります。逆に水深 200mより上では、太陽熱で温められた海水の層があります。ごく表面の海水は、冬には大気によって冷やされ、その場で垂直に潜り込み、温められた海水と混ざります。これは水深200mのところまでで、この混じりあいが起こります。
海洋深層水は、温められた海水と混ざっていない、下に潜り込んだ水だけの層にあります。