老老介護の問題:老老介護とは

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老老介護の問題

高齢化が進み、医療の発達によって寿命が延びる中、高齢者が住みやすい環境作りはまだ完全には出来ていません。高齢になり介護が必要となっても、介護ヘルパーの人員不足、介護施設不足などの問題が残されています。医療費も大きな負担となり、ヘルパーに介護を依頼する余裕がないという人も多いのです。生活費が足りずに介護を依頼できず老老介護するしかないという家庭も増えています。

介護施設に入所したくても空きがないというところも多いですし、介護費用が高額というケースもあります。老老介護は高齢者が高齢者を介護するものですので、身体や精神的負担が大きくのしかかります。少しでも老後を快適に過ごせるよう、もっと住みやすい環境作りを行なうべきでしょう。老老介護は夫婦間の介護も多いと言われています。

男性が老老介護を行なう場合には、女性に比べて死亡率が高くなるという結果も出ています。必死に仕事だけをしてきた生活を長く続け、突然介護をとなると身体への負担も大きくなるようです。食事や排泄の世話、掃除や入浴介助など、今までの生活がガラリと変わりますので、病気になってしまい自分も介護が必要となってしまったり、死に至ってしまう場合もあるのです。

地域によっては高齢者の医療費を全額負担するというところもあります。全国的に高齢者の医療費負担をなくすようにすれば、介護に関する費用も用意しやすくなりますので、老老介護の世帯数も減っていくのではないかと思います。高齢者の多い地域などでは孤立してしまわないよう、日頃から交流を深め老老介護の疲れを溜めないよう協力できたらと思います。