糖尿病の原因:糖尿病食事療法

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糖尿病の原因

日本人の95%以上(99%以上とも言われる)を占める糖尿病のタイプを2型糖尿病、旧分類ではインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)と呼び、1型糖尿病を旧分類ではインスリン依存性糖尿病(IDDM)と言います。
後者は、小児に発症することが多いため、小児の糖尿病などと言われることもあります。遺伝が関与しているのは、前者の日本人に多いタイプである、インスリン非依存性糖尿病です。前者の1型糖尿病のタイプでは、遺伝の機序は証明されていません。

糖尿病の遺伝素因を持った人が、成人になり様々な発症因子を持つ間に、徐々に糖尿病(耐糖能異常)になっていくのです。正常の人に比べて運動もしているし、食事も気をつけているのに、糖尿病になったり、逆にいくら不摂生をしていても糖尿病にならない人がいるのは、このためです。 勿論その過程には個人差があります。
健康診断で糖尿病の疑いと言われてから、何年間も変わらない人もいますし、あっと言う間に重症の糖尿病になる人もいます。

戦後、日本が高度成長によって豊かな食生活、そして運動不足となったことで糖尿病の人口が激増してきました。これは遺伝素因のある方が増えたのではなく、生活習慣の変化により発症因子が増えたことによります。
同じようなことが、現在発展途上国で生じており、糖尿病の患者数の割合が徐々に増加しています。アボリジニ出身の糖尿病の人が、先進国での生活ではコントロールが悪かったのに、母国に帰って昔ながらの生活に戻ったとたんコントロールが良くなった・・と言う報告があり、同様のケースも多く、いかに糖尿病が生活習慣病かという表れでもあります。