食事療法の考え方:糖尿病食事療法

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食事療法の考え方

糖尿病の人は、甘い物を食べれないそう信じている人が多いようです。私の患者さんでも、「先生、一つでいいから、大福を食べたい」と言われた方がみえます。「大丈夫ですよ、その分のカロリーをどこかで、ひかえましょう。」そう言うと「えっ、甘い物を食べてもいいのですか?」と驚いてみえました。栄養指導を受けられ、今はその時の事を笑って話せますが、案外そう思ってみえる方が多いようです。
糖尿病の食事療法を簡単に言うと、その人の性、年齢、標準体重、生活状態などを考慮した必要最低限のカロリーを各種栄養素をバランス良く、その人の生活時間あわせて摂取する。となります。わかりにくいですが、性や年齢によって必要なカロリーが異なることは理解できると思います。
標準体重とは、以前は(身長cm-100)×0.9の式を用いていましたが、最近は肥満指数より求める式が一般的です。標準体重=22×(身長m) ×(身長m)  (22×身長の二乗mです)(22は肥満指数の標準であり、通常21-24が正常で、25以上なら肥満、19以下なら痩せとなります。) そしてその標準体重1kgあたりの一日の摂取カロリーを決めます。
この時、生活状態が考慮されます。運動選手と事務職員では必要とするカロリーが異なるからです。