看護師とは:看護師の給料

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看護師とは

看護師といっても、その資格には「看護師」と「准看護師」の2種類があります。
その大きな違いは、まず准看護師は「看護師の指示がないと患者さんに看護することはできない」と法律で定められていることです。
もう一つ、看護師は国家資格(厚生労働大臣が交付する免許)ですが、准看護師は都道府県知事が交付する免許で、国家資格ではありません。
このほか、看護にかかわる国家資格には「保健師」や「助産師」があります。

保健師とは、地域で暮らす人々の心と体を守る仕事で、主に保健所や市町村役場などで働いています。
助産師は妊娠している女性の世話をしたり、相談に乗ったりする仕事で、正常な出産の場合には助産師が中心になり、出産の手助けをします。
以上のような、看護師、保健師、助産師、准看護師の資格を持った人たちのことをまとめて「看護職」と呼んでいます。
2003年末現在、全国で働いている看護職は 126万8450人。
そのうち看護師は77万2407人で、看護職の中では、もっとも多い人数を占めます。
さらに看護師数を10年前の1994年末と比較すると約1.3倍に増加しています。
「看護師になってよかったこと」の第1位は「資格が取れる」ことでした。
先輩看護師に言わせれば、「手に職」をつけたのは大正解だったというわけです。
また、第4位では「就職に困らない」という理由もあげられていました。

現在、さまざまな改善策により、ひどい看護師不足の状態は改善されつつあります。
したがって、就職に関しては以前のように就職したい病院に勤められる状況ではありませんが、国では看護師の数がまだ足りないと判断しています。
計画では、2005年までに看護職員の総数を130万6000人に増やす予定で、これで全国的な看護職員の数はおおむね足りるという見通しです。
その一方で、看護師の足りている地域とそうでない地域が出てきています。
都道府県別に病院で働く看護職員の数を人ロ1万人対でみると、中国・四国・九州地方では看護職員数が足りている傾向があり、関東・東海地方では足りない傾向、とくに茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県では、人口1万人に対して看護職員数が50人未満という状態です。
つまり、看護師の数は足りてきていますが、地域によっては就職にほとんど困らないということです。