大検：大検とは

大検は大学入学資格検定の略で、何らかの理由で高校過程に進まない、中途退学した人でも大学に入学する学力の有無を判定できるという検定のことをいいます。２００４年以前に実施されていた制度で、２００５年度からは高等学校卒業程度認定試験（高認）制度が利用されています。

大検は高校を卒業していない人に対して行なう試験で、高校を卒業したに値する学力があるかどうかを判定し、試験に合格した人には大学の入学資格を与えるという制度でした。就職などに少しでも役立てるため、もう一度多くを学びたいと希望する人のために、たくさんの人が大学に進み学べるよう作られた制度です。

大検は中学校を卒業していないという人も受けることができ、大検に合格すると中学校卒業課度認定試験（中検）にも合格したものとしました。大検は大学に進学するためだけの試験ではありません。合格することで高等学校卒業とみなされますので、国家資格試験や公務員試験を受ける権利も得られるのです。

就職に役立てるための資格を取得しようという人も増え、大検を利用する人も増えました。大検の合格率は難易度が高いため、あまり高い数字は出ませんでしたが、２０００年代になると必要科目数も減り、合格最低点も下がりましたので、合格率は上昇しました。