バイオ燃料の歴史:バイオ燃料でエコ

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バイオ燃料の歴史

バイオ燃料というのが注目を集め、各国でさまざまな研究も行なわれています。バイオ燃料は最近考え出された新しい燃料というイメージが強いようですが、「古くて新しい」というのがバイオ燃料なのです。日本では第二次世界大戦中に植物原料由来の燃料が考え出され製造に着手していました。松の根を加熱することで出る油分、松根油(しょうこんゆ)なども製造されましたが実用化には至りませんでした。バイオ燃料は糖を含む成分なら原料となると考えられていますが、グラニュー糖の原料となるビート(砂糖大根)も、バイオ燃料の原料(ブタノール)になるだろうと、日本甜菜製糖を買収した明治製菓が研究を行なったこともあります。バイオ燃料の研究の最中、終戦を向かえブタノール燃料の製造はストップされてしまいました。バイオ燃料は、戦時中にもすでに研究や製造が行なわれていましたので、新しく開発された技術というわけではないのです。現在はバイオ燃料の原料についてさらに深い研究が行なわれ、実用化に向けて内容を充実させようと頑張っています。日本ではバイオ燃料実用化に向けてようやくスタートを切り出したという感じですので、古いバイオ燃料が進化して動き出そうとしているとも言えます。バイオ燃料の原料にもなるビートは、砂糖大根とも呼ばれます。名前の通りに砂糖(グラニュー糖)の原料となるものです。ほうれん草によく似た葉が特徴となっていますが、日本では北海道で多く栽培されていて、道内各地に製糖工場も作られています。ビートの葉の下にある白い蕪のような実を加熱して、ろ過させることでグラニュー糖を作り出します。