欧米素材のメンテナンス:欧米家具のあれこれ

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欧米素材のメンテナンス

チーク材は製材直後ですといわゆる白木で、我々のイメージのチーク色ではありません。室内で使用して何ヶ月か経つと、徐々に茶色味を増してゆき、イメージの色に近づいていきます。これはチーク自体が持つ油によります。良いチークほど豊富に含んでおります。
またチークは石灰分を含んでいます。(育った土壌により量的な大小は有ります。)この石灰分のため、虫害も殆ど心配ありませんし、防腐処理も必要ありません。これら油や石灰分の働きにより、チークは屋外でも驚異的にもちます。

劣化は表皮の極薄い層に留まり、これをサンドペーパー等で除去すると新品同様の肌が出て来ます。このため、高級キャビネットやドアーに使われる最高級の材料で有りながら、屋外の床や家具にも使われております。屋外でチーク以上に適した素材が無いためです。
しかし、この内部まで影響がおよばないのはチークオイルも一緒で、良いチークなればなる程変色・退色は早くなります。チークオイルが表皮一皮しか入らないからです。チークの木肌の経年変化は他の木同様、最終はグレーに変わっていきます。他の木と違うのは、最終グレーが金属の様な銀色にまで変化して、安定していきます。欧米における屋外用チーク家具は、この銀色になった状態がそのイメージです。欧米の家庭ではこの変色して行く有様もチーク家具の味わい、楽しみとしています。

チークを屋外で使用する場合、絶えずオイルを塗布するか完全に放置するかです。前者は2週間を目処にして再塗装して頂き、完全に乾くまでは使用を御控え下さい。後者は表面のささくれ等を軽くサンドペーパーで取り除く程度にしてください。また後者の場合御購入品がオイル仕上げの物ですと、オイルの剥げた箇所と残った箇所が斑状になる時期があります。
その後表面部分が銀色になった後でも、日陰になる箇所にオイルの仕上げ面が残ります。放置前提の場合には無塗装を御勧めしております。無塗装であるために、腐ったり、劣化が生じたりしないのがチークの特性です。この点、心配有りません。
天然素材のため、特に御使用になられて1年以内は細かい皹などはつきものです。サンドペーパーなどで御手入れをして下さい。