餃子の種類 蒸し餃子:餃子うんちく

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餃子の種類 蒸し餃子

一時期「飲茶」というスタイルが流行りました。ミスタードーナツでの飲茶が有名かもしれませんが、ホテルの中国料理店で飲茶ランチがあり、飲茶バイキングを楽しめるお店もあります。蒸篭で蒸されたさまざまな点心とお茶を楽しむのですが、点心のなかでもやはり餃子は人気のメニューになっています。

このような蒸し餃子は中国の華中、華南地方ではもっとも普通な食べ方です。中国で一般的と言われているのは水餃子ですが、こちらの蒸し餃子は水餃子と違って餃子の味がお湯に逃げることもなく、皮の食感もしっかりと楽しむことができます。エビを具にした餃子などは皮に米粉を使用するため蒸し上がりが半透明になり、中の具の色が透けて見えてとても美しく仕上がります。蒸し餃子には、野菜や胡桃など具の中身をイメージした形や色に仕上げ、金魚や花、ウサギなどの形を模して作った変わり餃子も含まれます。これらの変わり餃子は、その美しい色や形を保つために、蒸して調理することが多いのです。西安の観光旅行で訪れる人が多い「餃子宴」で出される餃子もこれら変わり餃子です。味もさることながら、その色、形、まさに芸術です。

日本では蒸し餃子にもタレやからしを付けて食べることが多いのですが、中国では餃子に味が付けてあり、そのまま食べられるようになっています。

その他、揚げ餃子という食べ方がありますが、中国では日本ほど一般的ではないようです。揚げ餃子はざくざくとした皮の食感と具のジューシーさが味わえます。調理法としても簡単な方だと思います。揚げた餃子に野菜あんなどをかけると栄養バランスのとれたおいしいおかずになりますね。